これまでは、Webサイトに訪れるユーザー向けサイトマップのみを実装することが主流でした。
ユーザー向けサイトマップには「自分がWebサイト上のどこにいるのか」「どのようなページが用意されているのか」といった要素が含まれていて、別名“HTMLサイトマップ”とも呼ばれています。
この記事では、ユーザーや検索エンジンに好まれるサイトマップとはどのようなものか、サイトマップの効果や作り方をご紹介します。
サイトマップを作成する重要性とは?
サイトマップには、ユーザーが巡回しやすくなったり、検索エンジンがページ構造を理解しやすくなったりするメリットがあります。とはいえ、「そもそもサイトマップって?」という方もいるかもしれません。
まずはサイトマップの重要性について、その役割からご紹介します。
サイトマップとは?
サイトマップとは、サイト全体のページ構造をリスト形式で記述したものを指します。ユーザーや検索エンジンにサイトの内容をわかりやすく伝える役割を果たし、全体像がつかみにくいWebサイトやコンテンツ量の多いメディアでは大半がサイトマップを作成しています。
上記の理由から、サイトマップの作成は次のようなサイトに効果があります。
1) ボリュームが多く、全体像がつかみにくいサイト
2) 内部リンクが構築中で、内部リンクが存在しないページが多いサイト
3) まだ新しく、検索ページからのアクセスが少ないサイト
いずれもユーザーにとってわかりづらい構造になってしまう可能性の高いWebサイトです。そのようなサイトでもサイトマップを設置するだけで、ユーザーがある程度使いやすいサイトに改善できます。
ユーザビリティが向上することにより、リピーター層の獲得にも繋がります。
HTMLサイトマップを作成する意味・役割とは?
HTMLサイトマップはユーザーから見えるものなので、目にしたことがある人も多いと思います。HTMLサイトマップの役割をご紹介します。
HTMLサイトマップはユーザビリティを高めることが目的で用意されているため、目にしたことがある方も多いでしょう。基本的にHTMLサイトマップは、「Webサイトに用意されているコンテンツを一覧表示」する役割を持っています。
長く運営されているWebサイトではコンテンツの量が多くなり、それに比例してカテゴリやタグのあるページ数も増大していきます。そのため、初めて訪れるユーザーにとっては、「コンテンツが多すぎて、見たいものが見つからない」と頭を悩ませてしまうのです。
結果として滞在率の低下や直帰率の悪化に繋がってしまうかもしれません。
HTMLは、そのようなユーザーに対してWebサイトの全体図と現在地を示してくれます。ユーザーがサイト内で迷子にならずに済むため、ユーザビリティの向上にも役立ちます。
HTMLサイトマップの作成方法を解説!ツールはある?
全ページへのリンクがHTMLで一箇所にまとまっているものがHTMLサイトマップです。とはいえ、ページを更新するたびにHTMLサイトマップを手作業で更新していては大きな手間がかかってしまいます。
そのため、HTMLサイトマップを作成する場合はツールやプラグインを利用することもポイントです。たとえば、CMSのWordPressにはHTMLサイトマップを自動的に作ることができるプラグインが存在します。
WordPressでHTMLサイトマップを作成する手順
- WordPressで作成したサイトにプラグイン「PS Auto Sitemap」をインストールし、有効化します。
- 設定画面で、サイトマップから除外したいカテゴリやページなどがあれば設定します。
- 設定を終えたら、画面下方に表示されたサイトマップのショートコードをコピーします。
- 「固定ページ」を新規追加し、エディタを「テキスト」に変更してショートコードを貼り付けます。
- 固定ページのタイトルを「サイトマップ」などに変更して公開します。
- 公開したサイトマップのポストIDを調べます。サイトマップのURLの「post=」のあとの数字です。
- 設定画面に戻り、上で調べた数字を「サイトマップを表示する記事」の欄に入力します。
- 「変更を保存」をクリックすると、サイトマップが完成して公開されます。
サイトマップはコンテンツを活かすためのもの
「HTMLサイトマップ」は、コンテンツがあることを知らせるためのものです。HTMLサイトマップを作ればユーザビリティが向上します。
SEO的にも効果が期待できるなど、Webサイトでコンテンツ作りをするうえで、サイトマップ作りは欠かせない存在だと言えるでしょう。とはいえ、ユーザーにとって価値のあるコンテンツがなければ、サイトマップがあっても効果が薄くなってしまいます。
しかしユーザーにとって価値のあるコンテンツがないと、サイトマップがあっても意味がありません。まずはユーザーの役に立つコンテンツを作成し、その上で最適なサイトマップを作成するようにしましょう。
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